2020年7月から特定漁船の操縦は船舶免許が必要に

2020年7月に船舶免許制度の改正が実施され、新たに特定漁船が法律上の小型船舶の一つに定義されるようになりました。特定漁船とは、長さが24m未満、総トン数80トン未満で、出力750キロワット未満の推進機関があるなど、船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則の一部を改正する省令およびこれに基づいて出される告示で定められている基準を満たす漁船のことです。今までは、このようなタイプの漁船は航海海技士と機関海技士がいないと操船できませんでしたが、2020年7月以降は船舶免許所有者が1人でもいれば操船できるようになりました。ただし、操船できるようになるためには特定漁船講習を受講しなければなりません。

この講習は文字通り、法令上の特定漁船での航行やディーゼル機関の運転業務で必要な知識や技能を身につけるためのもので、これを受け終えたあとに発行される船舶免許証で、全ての小型船舶を操縦できるようになります。もちろん、特定漁船を操縦する予定がないのであればこの講習の受講は不要ですが、その場合に新たに交付される免許証は特定漁船を操縦できない限定免許となり、免許証の裏面にも特定漁船以外の船舶の操縦が可能であることを示す内容が記載されます。限定を解除するためには、後日講習を受けて免許証の更新を申請する必要がありますが、現時点でこの手続きが可能なのは一級小型船舶操縦士だけで、二級向けの講習は実施される予定はありません。